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第1回 関西MMD勉強会 1時間目

4月21日に大阪で行われた、関西MMD勉強会に行って来ました。
タイムシフトのあるうちにメモをまとめようと思ってたはずなのに…アレ?
メモが欠けてる部分はタイムシフト見ようと思っていたのに~。
この1週間何してたのかといえば、
ぼーっとしたり、アニキのボーンを増やしたり、
熱帯魚を買ってきたり、鳥を見たりしてましたw


悪徳金融1号さんは4/28に MMD勉強会『悪徳だけの出直​し発表生』 で
この勉強会の内容+発表しきれなかった分まで発表しなおして下さってます。
まだタイムシフトが残ってますよー!
(私は13時頃からの回までは生で見たけど、残りのはまだ
 見られてないです(;´∀`))

1時間目 日常から学ぶ演出のアイデア 悪徳金融1号さん

【そもそも演出とは?】

物事を表現するときにそれを効果的に見せること (by Wikipedia)
 ↓
つまり、演出とは
自分が描いたイメージや与えたい印象が明確に伝わるように講じる“あらゆる”手段
                                            ↓
         カメラ、構図、カット割り、表情、モーション、色彩調整、BGM、SEなど
         動画に関わる全ての要素で追求可能
             例:映画バトルロワイヤルの大量殺人シーンのBGM
               狂気じみた曲ではなくあえてゆったりした曲を使うことで、
               殺人者の心の異常さを表現している
 
 例えば、「悲しい」を表現したい場合、ただ涙を流す直接的な表現でなく、
 俯く、肩を震わせる、拳を握り締めるなど、涙を流さずに表現し
 見る人に想像をさせる。



【なぜ演出が要るの?】
キーワードは「コミュニケーション
 コミュニケーションというと、人と人との会話などが思い浮かぶが、
 動画制作もコミュニケーションである。

 冗談のつもりが本気だと思われた、待ち合わせ時間を誤解した、など、
 会話、メール、チャットなどで誤解が生じた経験は皆あるだろう。
 「自分のイメージを相手に正確に伝える」というのは高等な技術なのである。

分かりやすい動画作りをすれば、相手に思いが伝わりやすい。
適切な演出は製作者の意図をより正確に伝えるための手助けをしてくれる。



【動画演出のために日常生活の中でできること】

一気にいろいろやるのは大変なので、とりあえず3つやってみよう。


 ①日常で目にするものの中からアイデアのヒントを探す
いろいろなものから刺激を受けよう!
ある商品パッケージからイメージを膨らませて、PVのイメージを作ってみたり

ポスター、商品パッケージ、メニューなどは
「大勢にアピールするために存在しているもの」である。
 ↓
これらは、対象となるものの特性やイメージを効果的に伝えられるように
考えられた、ひとつの作品である。

これらの広告などには、共通した「お約束的手法」がある。
例えば、
 かわいい・・・・ピンク、パステルカラー
 元気・・・・・・・・イエロー、オレンジ
 水平垂直を常に守ったレイアウト・・・カッチリした印象
 斜めやバラバラに散らばったレイアウト・・・勢いのある印象
 余白をたくさんとったレイアウト・・・・シンプルな印象、
                        使い方によっては贅沢な印象
  ↓
こういったイメージは、いわば社会的に蓄積されたイメージである。
皆が普段から接しているものなので、皆に同じ印象を持ってもらえる。
☆ただし、具体的なイメージは世代やクラスタによっても変わる。

  特定の世代だけが反応する「おっホイ」などはこれによる
   BASARAクラスタに向けた動画なら、青=政宗、赤=幸村と皆が思うだろうけど
   他のクラスタには通じない、とかありますね

 どんな人をターゲットにした動画なのかを考えるべし。


では、ポスターなどを見るときに注目すべきポイントは?
  ●色使い
  ●レイアウト(動画で言えば画面の構図)
  ●文字        この3つだけ!

動画においての重要度は
 色使い>>>>レイアウト>>文字
第一印象を決めるのは、ほぼ色である。


 例えば、白背景にハンバーガーの全体像を載せるだけと比べると、
 赤背景にすることで 辛そう 熱そう などのイメージが湧く。
 さらにハンバーガーをアップにして、「うおおおおおおおお」と斜めに叫びを入れることで
 大きそう ボリュームありそう 美味しそう とさらにイメージが湧く。
  ↓
 見せ方だけで、味や量のイメージまで湧いてくるということ!

このように、演出によりそのものの長所を強調してあげる。
時にそれは脚色のレベルでも良い。
        ↓
  例えば、殴りかかるシーンでは、実際の殴り合いでは無駄な
  振りかぶるモーションを加えると迫力が出る。
  こんなことしてる間に殴られるわwwwwとかコメントされても
  m9(^Д^)プギャーしておけばよし。

速いものはより速そうに
かわいいものはよりかわいく
強いものはより強く
そうでないものもそれなりに

  →これはただのオチではなくて、
   動画を作るときに完璧な材料ばかりは揃わないところを、
   演出でどうにか見せるということ。
   例えばモーションをたくさんつけるのは大変だけど、
   少しを効果的に見せられたら苦労対効果が高い。


 ②脳内で「分析ごっこ」をしてみる

①の内容を参考にして、町中にあるものを見てみる。
  ↓
まず目についたものの初見の印象を分析
   例:アナスイの香水のポスターを見て、
    「ゴージャスでいてミステリアス、それでいてどこかキュートな印象」
   ※「かわいい」「かっこいい」のような一言ではなく、数十文字の文になるように
    ハッキリしたイメージを起こす。
  ↓
次に、なぜそう感じたのかを考える。 

  ↓
自分なりの仮設を立ててみる
   「自分なりの」でいい。“オレ流解釈”上等!


 ③自分なりに静止画で表現してみる

動画は静止画の連続である。
 ↓
静止画の完成度を上げることが、動画の完成度に直結する。
 逆に言うと、動画の一部を静止画として見てイマイチなら、
 まだまだやれることがあるということ。

②で立てた仮説を、静止画で検証してみる。
 自分の理論で組み立てた作品が、果たしてイメージ通りに仕上がるのか?
 学生の頃に「書いて覚える」「音読して覚える」をやったのと同じで、
 実践して体感することが表現においては重要である

理屈を学び、実践し、独自の解釈を持って新たな表現を追求する
クリエイティブワークにおいては、理屈と感性が常に交互に活躍する。
「考えるな感じろ」なんて言う人もいるが、感性だけで勝負できるのは、
ごく一部の超天才のみ!


理屈と感性を交互に使うというのはどういうことかというと、
 作ったものをうっとりループ
   ↓
 ループしているうちに何か違和感を感じる ・・・感性
   ↓
 何がおかしいか足りないか考える ・・・理屈
   ↓
 直したらまたうっとりループ
      『悪徳だけの出直​し発表生』では、ループするうちに感じた違和感が
      消えてしまうことを「イメージの劣化」と表現したコメントがありました。
      そこも含めて、モーショントレースと同じだなーとか思いました



【参考になりそうなオススメの制作物】

・コスメ系、香水、宝石などの広告・・・・オサレPV的要素の参考に。
                       シンプルなのにゴージャスだったり華があったり
                       メインのモデルをしっかり見せているものが多い

・若い女性がターゲットの制作物は、比較的ポップなノリでまとめられることが多い。
                        109のバーゲン、遊園地、アイスの広告など

・雑誌も、色やレイアウトで遊んだりしているので、画面構成のヒントになる
                        白背景でも物の色や配置でポップになるとか



このあとは、色の効果などを実演して見せて下さったんですが
時間の都合で端折られてしまいました。
ニコニコ静画に、使われた静画がUPされてます。


会場では、ミクさんのポーズは変えずに
 ・寄る←→引く の比較
        引いて幾何学模様をプラス
 ・四隅を黒くする
 ・インターレース処理
 ・単色←→混色 ・・・・・光の3原色は混ぜれば白になる
              絵の具と違って、混ぜてもどす黒くならない。 
              むしろ深みが出るので、混ぜて使うと良い
 ・光源の位置を変える             
           という部分を変えてみる実演がありました。


それから小ワザとして、MMEを使わずに、
手前のモデルと背景との間に白い板ポリを挟むことで、背景側だけぼかして
回想シーンのような効果が得られることが紹介されてました。


勉強会後の飲み会では、「慟哭のナイトメア」の話などを聞けて楽しかったです。
悪徳さんのことは5分に1回「おにいちゃーん!」と呼びましょう

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